<トピック>

1、「イベント」
他の2つのイベントは男性中心、コスプレイベントは女性中心。
このコントラストはちょっとおもしろい。
ちゃんとなのかどうかは分からないが、共存している。 
パンフがギャルゲーなのが、男性である自分としては少し照れくさかった。
レイヤーは時代に適応しているので気にしなさそうだけど。
 
コスプレゾーンの面積は、1月にここであったコミックトレジャーと較べると半分くらいだ。
周囲の壁しかなく、とても壁不足だった。
考えてみるとコミックトレジャーでは、会場のまんなかにも壁をたくさん設置していた。
COS-DAYというイベントは今回初めての開催ということであったが、面積はわりととっているので、次回には壁を増やしてくれたらうれしい。
 
 
2、「ギャルゲーブース」
3つのイベント同時開催の中でもっとも集客していたのは、キャラフェスであった。
コミックトレジャーも同じような内容であったが、そのときには企業ブースを見る時間がなかった。
今回はよく見るつもりであった。
  
キャラフェスのゾーンは18歳以下の立ち入り禁止となっている。
40ほどの企業がブースを構えている。
限定グッズの配布が定期的になされており、つねにどこかに長い列が形成されている。
大いに活気がある。
ブースのいくつかにはコスプレをしたおねえさんがいる。
ギャルゲーをしない自分にとってはここがポイントか。
このおねえさんを写してるカメコがいるところを見るに撮影OKということのようだ。
でも列はできておらず、ときたま撮影されているのみ。
もっともカメコ受けがよい被写体のはずなのにカメコが来ないのは解せなかった。
しかし、自分はこのとき厚かましいモードであったので、何人かのおねえさんを撮らせてもらった。
もちろん、手が空いていてそれほども忙しくなさそうと判断して。
そして、撮影に拘束する時間は10秒ほどとする。
えらく快く撮らせてもらえたという印象だ。
お仕事中ありがとうと感謝。
ところで、メイドのおねえさんにぺたんこ座りとかまでしてもらって撮影していたカメコがいたが、そこまでさせていいもんだろかと心配になった。
  
 
3、「ギャルゲーイベント」
コスプレゾーンにあるステージでは、トークショーやコンサート等のイベントをやっていてにぎやかだ。
そのうちメイド4人組のイベントを見る。
というのも先ほど企業ブースで撮らせてもらったおねえさんに、2時からイベントするのでよろしくと言われたからだ。
メイド4人による舞台上でのトークや歌は迫力があった。
内容的にもビジュアル的にも。
これはエロと言ってしまってよかろう。
蓄積されたものを感じる。
実際のゲームにこの人たちが声を当てているそうだ。
プロだったんだな。
そうとは知らず、バイトのおねえさんだと思ってブースで撮影させてもらっていた。
大きなサービスだ。
この直接的な距離が、このイベントの魅力なんだろう。
  
 
4、「コスプレ企業ブース」
COSMIC GATEという企業が、コスプレゾーンに出店してコスプレ画像のCD-ROMを販売していた。 
先着100名にデモCD-ROMが配布されていて、ちょうど最後のものをもらうことができた。
そのとき受付のおねえさんたちから商品の説明を聞く。
CD-ROMの画像はこのおねえさんたちのものということだ。
これは18禁の商品ではないのだが、見たところエロを出している。
それゆえにちょっと買いにくい。
中身はまだ知らないが1つ2000円という値段じたいも高く感じた。
カメコは買うだろうか?
いや買わないだろう。
やはり売れてない様子だった。
  
終了まぎわに買いに行くことには決めた。
記念ということに位置づける。
そして2000円を最大限に有効に使うことにする。
おねえさん達とことばを交わして情報を得ようと努める。
1つのCD-ROMには2人のモデルが出ていて、今日は4人のモデルが売りに来ている。
お薦めはどれかと聞いたところ、来ている人達が出ている2枚のCD-ROMがプッシュされた。
1枚はセクシー系、1枚はロリ系というコンセプトのようだ。
実際に出ている人が商品を薦めるという行為のインパクトはかなり強かった。
絶対的に何か迫るものがある。
もう少し聞くと、1人の人はもともとレイヤーだと言っていた。
おねえさん達は自然に明るくて、感じがよかった。
モデルというよりも同人誌を売っていて楽しそうな印象。
こういうイベントにブース参加したのははじめてらしい。
この企業は大阪にあって、今度は東京のイベントに参加するそうだ。
最後に厚かましく写真を撮らせてもらいたいとお願いする。
快く引き受けてくれて、ブースに座っている3人いっぺんにと、買ったCD-ROMに登場する2人をそのままピンで。
カメコなんでこのための投資のつもりであった。
隣に撮影用の電灯機材が用意されてあって頼めばそこで撮らせてもらえるんだろうけど、そこまでお願いしてしまったらいけないと思った。
カメコにも開放されていて他のレイヤーと同じようにおねえさん達にもカメコの列ができていたんで、よけいに問題ないんだろうけどなんとなく遠慮した。
でも表情豊かな人達を写せたんで十分。
 
それにしてはどうやったら売れるのだろうかと考えた。
値段を低くしてもカメコは買わないと思う。
エロ度を高めても買わないだろう。
写真のできなどの商品の質を高めたところでなかなか手を出せないだろう。
やっぱり、イベントとしてのコスプレとの親和性が低いと思う。
じゃあ、どんなんだったらカメコは買うだろうか。
まず、有名レイヤーが出ていたらそのレイヤーに興味あるカメコは買うだろう。
レイヤーにも買う人がいるだろう。
あと、スタジオとか野外の写真では魅力が乏しい。
そういう写真は世の中に満ち溢れすぎているからだ。
だから、イベント会場での写真だ。
この日のイベントでモデル同士で撮った写真でも商品価値はあると思う。
それから、買った人には撮影を5分間させてやる、とかいう風にするのも手だ。
自分ならこれがいちばん魅力的だ。
カメコにとってコスプレイベントで手に入れ難い貴重なもの、それは場所、光、表情豊かなレイヤー、やさしいレイヤーだ。
この企業ブースにはそれが揃っている。
   
とにかく、好きなことをビジネスにしようと努力する人には一目置く。
彼女達には大いに期待する。しかし心配だ。
時代の方向性は、性差別秩序の再生産ではなく破壊にちがいないと私は思っている。
なにしろコスプレは再生産と破壊の両方を包含していているんだから・・・